定年を機に那須への移住を決断した時、山の気候を考え、冬暖かく、木が呼吸して湿度を調整する木の家を建てたいと思った。 雑誌を見、展示場を見学し、慎重に検討したが、決め手になったのは、建物の完成度とシンプルな美しさに加え、信頼できる地元工務店の存在であった。 包容力のある面倒見の良い社長さんと、誠実なお人柄の息子さんが取り仕切るこの工務店であれば末永くお付き合いしていただけるのでは・・・ と契約に至った。 施工中の親切な対応に加え、施工後も折に触れ様子を見に来てくださり、ボルトの増し締めはもちろんのこと、ベランダ用の塗料の手配など、住まいに関する全てのことに電話一本で対応していただいて、私たちの田舎暮らしが支えられている。 薪割りや敷地内の笹刈り、雪かきなど都会には無い労働も多々あるが、これも慣れてしまえば楽しみとなって、澄んだ空気、おいしい水とともに健康の源になっている。 ベランダに集まる野鳥やリスの姿を室内から窓越しに眺める生活は、想像もしていなかった楽しみとなり、夫婦でその幸せをかみしめている。 山の生活も5年目に入り、地域の方々との交流も深まり、四季折々の景色のすばらしさを満喫しながら充実した生活を楽しめるのも、その基礎となる住まいがしっかりしているからだと、感謝している次第である。